ホメオパシーの基礎

歴史

ホメオパシー(同種療法)は、1775年、ザクセンに生まれたサミュエル・ハーネマンにより始められました。ハーネマンは内科医であり、薬学辞典を編纂するほどの知識を有していたそうです。

ある時、彼はキニーネ単体を人に与えるとマラリア患者と同様の症状を起こすことに気づきました。マラリアにキニーネが有効であることはペルーのインカ人が伝承的に知っていたことです。
ハーネマンはここから逆に、病気の症状と類似の症状を生み出すことのできるものを与えれば、治療ができることを発見したのです。

残念ながらキニーネがマラリア原虫を殺すということは、顕微鏡がない時代は細菌についてまったく知られていませんでしたから、ハーネマンも気づきようがなかったのです。
それでも症状をよく観察し、同種療法を発見したハーネマンは偉大な医師です。

種痘は同時代に発見されたもので、ハーネマンは種痘についても知っていました。(オルガノンによる)

ポテンシー

重要なことは、その物質をほんの微量投与することです。例えば30Cという希釈量がポピュラーですが、これは100倍に水で薄めるという動作を30回繰り返したということです。この希釈率をポテンシーといいます。

100倍に薄めると1Cといいます。これをもう一度くりかえすと2Cとなります。2Cは1000倍に薄められたものとなります。市販の薬は6Cとか12Cとかのものがあります。そういったものにはほとんど混ぜた物質の分子が数個といったところでしょうか。

100万倍も薄められた物質というのは、ほとんどなにも入っていない水です。しかしホメオパシーでは薄めるほど効き目が強くなるという理論をもっています。

ホメオパシーを信仰する人はjacques Benvenisteの「水の記憶事件(邦訳あり:ホメオパシー出版)」が疑問の余地のない証明がされた本だと主張します。
しかし、この本だけでは「疑問の余地がない」とはいえません。
ベンベニストは水を10億倍に薄めても効果がでたといっています。(ダイナマイゼーションもしないので、ホメオパシーとは微妙に違う)

これがどれくらいの薄まり方かというと、10億ccの水とは1000立方メートルです。一般的によく例えられるプールが25メートルx17.5メートル x 1.5メートル程度として660立方メートルです。したがって、プール1.5杯分くらいに水1ccをいれた状態となります。

ダイナマイゼーション

ホメオパシーを作成する薄め方において重要なことは、希釈するたびにダイナマイゼーションといい、衝撃を与えることです。具体的にはビンに水と薬品をいれると、机の上の皮座布団に100回叩きつけるようにしたり、よく振ります。

余談ですが、上質の聖書の革表紙にビンをたたきつけているところ見て、「宗教的行為」と言っていた人がいたそうです。しかし、たたきつけている人に聞くと「身近でこれが一番、使いやすい台だったんだよ」だったとか。

この「同じ症状をもたらす微量の物質」と「衝撃を与える」ふたつによってホメオパシーの薬は出来上がっています。

同種療法

さて、ではホメオパシーの薬(レメディ)はどうやって病気に効くのかわかるのでしょうか?

それは健康な人に作ったレメディを飲ませてみて出た症状を記録します。
キニーネのレメディは黄熱病に似た症状を引き起こします。
だから黄熱病の症状に効く、とするのです。
この過程を「プルービング」といいます。
プルービングのないホメオパシー薬は考えられません。つまり霊的なことなどとは無縁です。

バイタルフォース

ハーネマンが使い始めた言葉です。東洋でいう「生気」とほぼ似ています。その人の「生命力」とでもいうものです。これが歪められているから、病気は起こります。
バイタルフォースはリメディにより症状の克服を「学習」し、本番の障害に向かうと考えるといいのかもしれません。

マテリア・メディカ

ホメオパシーの薬は数万種類あります。地道なプルービングの努力には頭が下がる思いです。
薬をまとめた某大な辞書(マテリア・メディカ)があります。その中から似たような症状をひきおこすものをうまく発見するのは、とてつもない手間と困難さがあります。
そのため経験豊かなホメオパシーの専門家はたいそう少ないようです。
たしかに職人芸的な微妙な技術であり、おいそれと身につけられるものではなさそうです。文化教室程度で習得できる技術ではないです。

イギリスやブラジルでは薬局でごく普通にホメオパシーの薬は売られていますし、ホメオパスはそれなりの勉強をしています。
4年生の薬科大学に行き、ホメオパシーの学校に2年行き、公的資格をとらねばホメオパシー薬剤師とは名乗れないのです。

レパートリー

ただし、どこの世界にもアンチョコ(チートシート)はあります。有名なホメオパスが自分の経験から症状から考えられるレメディを記載した「レパートリー」というものがあります。
最も有名なものは最初にレパートリーを作ったケントのものです。

ホメオパス

ホメオパシー医(ホメオパス)にレメディを処方してもらうには、延々と問診を受け、レパートリーから絞込み、マテリアメディカにあたり、さらに問診をし、レメディを決めます。(そうしなければ何万もある中から絞りこむことはできないでしょう!)

レメディを朝、昼、晩と飲みつづけると症状は治まります。そのうちに別の症状がでてくることがあります。
これもホメオパシー医により治してもらいます。
そうするとだんだん病気の原因が微妙なレベルになり、前世とか遺伝子に記録されている病気がでてくるのだ、といいます。

マインド・クラフトでは、ある団体の協力を得て、過去の有名ホメオパスが著した「レパートリー(症状からホメオパシーを検索する逆引き辞典)」をシステム化することに成功しました。
文献の電子化です。
海外では見かけますが、日本では初めての本格的な検索システムだと自負しております。
リメディ検索ツールから、ご自分の症状を入れていろいろ検索してみてください。

ホメオパシーの使い方

基本的に一度に一種類使ってください。
そうしないとどれが効いたかわからなくなるからです。最低、一週間使い続けてみてください。
用法は朝、昼、晩、リメディを1,2滴飲みます。

レメディの取り扱い

ただ、ラジオニクスの研究家として言わせてもらうならば、情報を記録した水は不安定です。それゆえホメオパシーは、保管状態でいともたやすく効果が失われる気がしてなりません。
直射日光にさらしていたり、コンセントの近くに置いてあったり(ベンベニストですら、交流電流で効果は失われたと書いています)、ちょっとしたことでダメになります。

以上でホメオパシーの概要を終わります。

なお、当店のホメオパシーの解説は、主にイギリスのドクターホメオパスJohn Henry CLARKEによるDictionary of Practical Materia Medica(実践的マテリアメディカ)より抜粋の上掲載しています。